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障子の明かり。太陽が勝手に調整してくれる照明器具②

2018年12月22日 08:05  

障子の明かり。太陽が勝手に調整してくれる照明器具②

前回はこのテーマで石原邸の障子を取り上げたが、今回は実家の障子も。


障子の明かり。太陽が勝手に調整してくれる照明器具②

実家の父の部屋の障子。木漏れ日が障子に当たるのだ。シルエットが動くから、一種の映像作品だ。派手ではないが、ここにすでにプロジェクションマッピングの原型があると言ってもいいかもしれない。父の枕元に飾った梅と菊のシルエットと相まって一枚の屏風絵のよう。


障子の明かり。太陽が勝手に調整してくれる照明器具②

ある有名な茶室だったと思う。いろいろな雰囲気の障子が並んで、ちょっとした障子のテーマパーク?見本市みたいだなと思った。障子の場所、大きさ、桟の切り方、隣の障子との離れ方、紙の選び方等々。「障子」と一口に言ってもそれらのバランスで部屋の雰囲気を自由に調整できる。


障子の明かり。太陽が勝手に調整してくれる照明器具②
再び、石原邸の障子。これは奥の仏間の腰高の窓の障子。障子を通して入ってくる外光と格子を通して入ってくる外光。障子を開けている時と締めている時ではまったく雰囲気が変わる。
ちなみに、金の屏風は現代の家に置くととてもきらびやかで、派手すぎるように感じることがある。金屏風の元々の成り立ちは、電気のない時代、外光を部屋の奥まで引き入れるためだとどこかで聞いたことがある。
また、夜は行灯やろうそくを使うとき、きっと晴れやかな席などでは、金屏風を置くことによって、仄かな光源でも反射させて、空間を少しでも明るく演出することができる。

そんな風に部屋の奥で浮かび上がる金色は、電気の光を使う今と違って、現象的に非常に辺りを明るく照らすほどではないかもしれないが、気持ちをふんわりとほころばせるかのように照らしてくれる。




Posted by 大辻織絵 │コメント(0)
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