2018年11月22日 13:43 カテゴリ:石原邸会議室について
石原邸会議室の価値
*まことに恐れ入りますが、
ただいま施設レンタルを中止させていただいております。
勝手を申しますが、何卒ご了承くださいませ。
◇石原邸と石原家
石原邸、正式名「旧石原家住宅」は、当時の政府の有力者が暗殺された桜田門外の変と同じ年である1860年(安政7年)に創建されました。主屋、井戸館、土蔵、庭から成る商家建築群の総称です。
平成23年に主屋、土蔵、庭門が国登録有形文化財に登録されました。
岡崎市の景観重要建物にも指定されています。
創建当時の当主、石原東十郎は幼少期、近くの商家の手代でした、先代に才を認められて養子となり、四十代でこの家を建てたと伝えられています。
京都三条家にゆかりの深い寺への寄進により、東十郎は蔵人という武士の位を与えられました。三条家との縁の深まりにより、勤王の志士たちを援助したとも言われています。奥の間の襖に錠を下ろすしくみが備えられていたり、中二階への階段が半隠し階段であること、屋根を伝って逃げる為の機構があることなどからも、当時の反体制派との浅からぬ関係が偲ばれます。
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◇名も無き男たち女たちが新しい時代を創る
保守的な地域に店を構えながら、尊王の志士達を支援した東十郎。東十郎の後、女系が続き、当主は皆外から男子を迎えました。そして、昭和になってからは女性が自活自立してこの家を守り、孫たちやその娘、嫁入り先の夫達もこの家を愛し、守ってきました。
決して子孫に恵まれる家ではありませんでした。しかし、このように生き生きと残る家もある・・
何がそうさせているのか。
お越しになり、この場に身を置いていただくと、きっと感じるものがありましょう。
新鮮な風を自然に迎え入れる石原家の在り方や気風、女性の力が生かされたからこそ残る幕末の雰囲気みなぎるこの空間は、明治以前のいでたちをした人びとがいまにも現れそうな旧き良き日本そのものの佇まいです。資料館的博物的ではない、生活感日常感のあふれる非日常的空間です。
まるで幕末の志士達が志を語りあった光景さながらに、畳に座り、車座になって膝を突き合わせ、腹を割って話し合う、打ち合わせをする・・
江戸から明治へ‥ 歴史に名を残しえなかった一人一人の力の結集が時代を創っていきました。新しい時代を夢見、大志を抱いた名も無き男達、女達が生き生きと集ったこの場所は、特別な会議、次世代を育て、導く者を勇気づけるにふさわしい最高の会議室です。
ただいま施設レンタルを中止させていただいております。
勝手を申しますが、何卒ご了承くださいませ。
◇石原邸と石原家
石原邸、正式名「旧石原家住宅」は、当時の政府の有力者が暗殺された桜田門外の変と同じ年である1860年(安政7年)に創建されました。主屋、井戸館、土蔵、庭から成る商家建築群の総称です。
平成23年に主屋、土蔵、庭門が国登録有形文化財に登録されました。
岡崎市の景観重要建物にも指定されています。
創建当時の当主、石原東十郎は幼少期、近くの商家の手代でした、先代に才を認められて養子となり、四十代でこの家を建てたと伝えられています。
京都三条家にゆかりの深い寺への寄進により、東十郎は蔵人という武士の位を与えられました。三条家との縁の深まりにより、勤王の志士たちを援助したとも言われています。奥の間の襖に錠を下ろすしくみが備えられていたり、中二階への階段が半隠し階段であること、屋根を伝って逃げる為の機構があることなどからも、当時の反体制派との浅からぬ関係が偲ばれます。
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◇名も無き男たち女たちが新しい時代を創る
保守的な地域に店を構えながら、尊王の志士達を支援した東十郎。東十郎の後、女系が続き、当主は皆外から男子を迎えました。そして、昭和になってからは女性が自活自立してこの家を守り、孫たちやその娘、嫁入り先の夫達もこの家を愛し、守ってきました。
決して子孫に恵まれる家ではありませんでした。しかし、このように生き生きと残る家もある・・
何がそうさせているのか。
お越しになり、この場に身を置いていただくと、きっと感じるものがありましょう。
新鮮な風を自然に迎え入れる石原家の在り方や気風、女性の力が生かされたからこそ残る幕末の雰囲気みなぎるこの空間は、明治以前のいでたちをした人びとがいまにも現れそうな旧き良き日本そのものの佇まいです。資料館的博物的ではない、生活感日常感のあふれる非日常的空間です。
まるで幕末の志士達が志を語りあった光景さながらに、畳に座り、車座になって膝を突き合わせ、腹を割って話し合う、打ち合わせをする・・
江戸から明治へ‥ 歴史に名を残しえなかった一人一人の力の結集が時代を創っていきました。新しい時代を夢見、大志を抱いた名も無き男達、女達が生き生きと集ったこの場所は、特別な会議、次世代を育て、導く者を勇気づけるにふさわしい最高の会議室です。
Posted by 大辻織絵
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