土間の修復①

大辻織絵

2018年12月15日 02:04

11月30日より石原邸は三和土の修復がはじまりました。
今年は主屋の中の土間と主屋周り犬走りを直しています。

犬走りからハツリがはじまりました。
ハツリといっても元が三和土ですので、コンクリートをハツるのとは訳が違いそうです。
残念ながらその現場には居合わせられませんでしたが、犬走りがハツられた石原邸の姿は初めて見ました。


主屋南側、庭に面する側の犬走り。


前の写真から振り向いた反対側のようす。



こちらは道路に面している北側の犬走り。

舗装される前は道路の方へ土留めの石がせりだしていたのだろうと推察される状態です。
舗装するとき、正式な境界を定めるかして、土留めの石をカットしたのでしょう。


聞くところによると、この辺りは道に沿って水路があったと聞きます。大戸(お店の表玄関だった大きな引き戸)のまえに石の橋がかかっていたとか。その水を敷地内に引き込んでいたそうで、庭の中の水路がその名残りを今に残しています、


石組みというのはいいものですね。
タイルを並べたのとは全く趣が違います。

その辺りの写真はまたの機会にでも。