2019年01月09日 20:47  

瓦土塀。自然石の土台。

前回投稿に書いた瓦塀のお話。

地面に長方形に切った浅い溝に自然石(それを割ったものでもあるかもしれません)を敷き詰めて土台を作っていきます。

石原家の敷地にあった自然石を使っています。
石原邸の庭の手入れをしてくださっている庭師さんの手による、美しい石組み。
これは2014年9月頃。




少し引いて見てみると。






様々な形の石を組みあげてゆき、必要な高さで一定にレベルを揃えていくのは、技術も根気も要ることと思います。同じ大きさ同じ形、面が一様にまっすぐなタイルやブロックを積み上げたものには出せない趣があります。そもそも、石材の肌そのものが味わい深い。掘り出されたままの状態なのか、大きな自然石を割ったものか、割れたものか・・色合いも一様ではないですし、「だいたい同じような色」だけど「違う」ものの集合体と「規格に沿った製品」の集合体は本当に別物です。

お城の石垣などもこのように組み上げていくのですよね?

先日、熊本城の再建の映像を見ました。とても痛々しいのですが、残された材から先人の仕事を現代の職人さんが見て学び、作り直す・・壊して新しくするのもそれはそれの素晴らしさがあります。でも、こうした過去と現在の人びとが力をあわせるようなお仕事にはこれはこれのかけがえない素晴らしさを感じていました。この瓦土塀も、500年...もしかしたらそれ以上の未来に、もしそのような縁があるなら、未来の職人さんが、同じように直してくれるのかもしれません。
なんとも、スケールが大きい!




路地挟んで常夜灯(昔の街灯のようなもの)が建っているのですが、そこから見るとこんな感じです。



この上に土、瓦、土、瓦・・・と積み上げていくのです。
土といっても、母屋の屋根から下ろした土に、食用油などをしっかりと混ぜて、再び粘土をリフレッシュさせた土です。

ちなみに・・・
ピントが合っていませんが、
左隅に少し写っているのが、常夜灯の石材の肌です。
この常夜灯はいつの頃のものかわからないのですが、明らかな風化具合が時の流れを感じさせます。




Posted by 大辻織絵 │コメント(0)
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