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国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」

2018年12月26日 20:57  

国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」

今日は26日。今年もあと少し。
今更すぎるお話しだけれど、クリスマスとは25日の朝までを差すのだとほんのいま知った。
世の中知らないことばかりだ。

クリスマスはもうすっかり去ってしまったが、欧米では一月の第何週目かまではクリスマスシーズンだとかでツリーを飾る習慣だったはずなので、遅まきながら、クリスマスに少しだけ関係するお話しを。


石原邸での秋の企画「親子について」では、会期の三日目に針葉樹の枝のみで作るリースの会を企画した。


国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」

共に展示制作をさせていただいた花作家森直子さん直々の指導で、シンプル、かつ、本格的な、グリーンのグラデーションの美しいリース作りに取り組んだ。

国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」

材料はクジャクヒバ、ヒムロスギ、そして、ブルーバードという三種の針葉樹。
それぞれに色合い、手触り、香りが違うが、手触りがふわふわで、香りのよいものを中心に直子さんが材料を選んでくださった。

国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」

スッとする香りと優しい手触り、そして寄りあつまってする手仕事の雰囲気に、みんなそれぞれに夢中だった。うまい下手は関係ないんだなとやりながらわからせてもらえる。みんな大満足の素晴らしい講習会だった。

国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」

手作りのものは作り手の性格や雰囲気が如実に現れる。できあがれば、あとは好みで飾りつけをするもよし、しかし、そのままでとても美しい。

国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」

たぶん、この古民家にリースというものが飾られたのは創建以来初なのではないか。
少なくとも、創建当時の普請帳にもしっかり描かれていたこの五葉松にリースがぶら下げられたのは初めてだろう。

不思議に溶け込んでいる感じがするのは、すべてがグリーンだからか‥



翌月クリスマスを控えている時期なので、せっかくなら‥とこのリースを作る会を打ち出させていただいた。

クリスマスシーズンにリースを飾る起源はしらないのだが、「円」という始まりも終わりもないかたちに植物を整列させていく在り方は、いかにも「聖なる」という雰囲気。
作り方もまさに、そういう感じで作っていくのだ。

「聖なる円」を植物の命を使って自らの手で、五感を総動員させながら作りあげていくプロセスは、自然に、簡単に、いつの間にか「リース作りの講習会」というものを越えている。
「親子について」という、連綿と生命が継がれていく中心のとなる関係に想いを馳せる企画にもぴったりだった。


国登録有形文化財 特別公開企画 文化財の音景vol.4「親子について」②遅ればせながら「聖なるリース」
森直子さん著「くらしの花レシピ」の針葉樹のみのリースの作り方のページ


ぜひ来年も、クリスマスに向けてこのような機会をご用意させて頂きたいと考えております。




Posted by 大辻織絵 │コメント(0)
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