2018年10月30日 14:00  カテゴリ:石原邸会議室について

幕末築の文化財を会議室として。

「旧石原家住宅」(通称:石原邸)は、「石原邸会議室」としても打ち出していきます。
2019年4月オープンを予定しています。


本格派の古民家空間で会議や研修されてはいかがでしょう?
幕末から明治・昭和・平成という近代〜現代日本の目覚ましい変遷期を見てきた伝統的な造りの町家建築です。創建当時の姿に復元されています。平成23年国登録有形文化財に登録されました。

創建1860年、万延元年。黒船が来航し大政奉還に至るまでのちょうど中間点です。江戸から明治へとガラリと変わろうとする激動の時代にこの家は創建されました。勤王の志士達を援助していた当時の当主が、彼らを匿ったり逃したりする仕掛けを仕込んだ家をこのような時期に創建しました。新しい時代への不安と期待に彼はきっと胸を熱くしていたいたのではないか・・イメージが広がります。


来年160年目を迎える当家。土蔵と庭、井戸とその周囲に雨をしのぐ屋根をつけた井戸館、そして、燃料店/米穀店などを営んでいた主屋で成り立つ中規模の古民家建築群です。門から足を踏み入れると江戸時代にタイムスリップをしたかのような現代の日常から逸脱した空間が広がります。
土塀、格子窓なども長く連なり、道路からも目を引きます。岡崎市の景観重要建物にも指定されました。

現在は、ギャラリー・催し会場としてお貸ししています。毎年恒例にて、邸内一般特別公開の催しを行っておりますが、2018年は11月17日〜20日に開催しました。その折の写真をこちらにてご覧いただけます。





ここ数年に渡って主屋の屋根・壁・屋内外木部の一部、土蔵の漆喰壁・下見板などの修復を行ってきましたが、今年度は主屋の犬走りと土間です。三和土をできる限り良い状態にするため、施工後にじっくりと水分を与えながら乾かしていく時間を取らせていただきますが、
春には修復後の石原邸、石原邸会議室としてのお披露目会を催させていただく予定です。  


Posted by 大辻織絵 │コメント(0)